繭のいろは

桑・蚕・繭を人へと紡ぎます。

ご挨拶

『繭のいろは』は、愛知県知多郡美浜町で、自然と向き合いながら家畜である養蚕について基本から学び、桑の葉や繭から食や糸などに活用することで美浜町の自然資源人的資源を活用し、地域のつながりや遊休農地、耕作放棄地の課題に一石を投じ、人々の心身ともに健康で豊かな暮らしに貢献することを目的に設立した任意団体です。

これまでの活動は、

繭のいろはのFacebookをご覧ください。

  御 礼

「お蚕様のある美浜町」の展示、おかげさまで終了致しました。

展示の監修、座繰り体験会他、今回の企画を全面的にご指導くださった、
シルクラインの林久美子様に、深く感謝致します。
また、養蚕道具をお貸しくださった美浜町生涯学習課、農業振興の面から支えてくださった産業課の職員の皆さん、座繰り体験時にカフェを運営してくださった一般社団法人美浜まちラボの皆様、クラフト作り、展示準備の協力をしてくれた日本福祉大学教育・心理学部の学生のみなさん、
その他多くの方にご協力いただき、本当にありがとうございました。

そして、たくさんの感想文を寄せてくださった来場者の方々、本当にありがとうございました。
いただいた言葉のひとつひとつに、それぞれの方々の想いを深く感じています。

何かのカタチで今後に伝えて参りたいと背筋の伸びる思いでございます。

すべての方とお蚕さんに心より感謝致します。
  ありがとうございました。

図書館展示ギャラリー [お 蚕 さ ま の あ る 美浜町]

美浜町は、かつてこの地域の豊かな自然環境を生かした養蚕が盛んでした。


文化財として当時、実際に使われていた養蚕道具の展示をするだけでなく、桑を食べて育つお蚕さんの一生や、繭のこと、繭から生糸や真綿になるまでの様子を現在の道具も展示しながらわかりやすく展示します。
世代を超えて楽しんでいただける企画です。
是非ご来館ください。
展示監修:シルクライン林久美子氏

場所 :愛知県美浜町図書館展示スペース
期 間 : 4月29日(土)~5月28日(日) 時間:午前9時~午後6時

閉館日:毎月曜日と5月26日(最終金曜日)

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展示の様子

今回の「お蚕さまのある美浜町」は、地域の方々のご協力並びに、養蚕、蚕糸専門家である林久美子氏による展示監修、座繰り実演、
産業課の農業振興としてのご支援、生涯学習課から、旧布土小跡の資料館にある養蚕道具をお借りしての文化財保存活用事業と、多大なご支援をいただきながら実現しました。
また、日本福祉大学教育心理学部保育専修の学生の、自然との共生、体験を将来の保育次世代へつなごうとする学びへの情熱の全てを融合させる事業となりました。
 
そのほか、多くの皆様ご協力いただいたこと、心から感謝致します。
この展示をきっかけに、世代に関わらず、
『お蚕さんのある美浜町』に思い馳せていただけましたら、幸いです。
 


4月29日に開催した

林久美子氏による、座繰り実演会の様子

実演前日に試しに繭を煮て、今回の繭の特性を把握した上で当日を迎えられた林久美子氏。経験に裏打ちされた技術こそが全てと実感しました。

実演時間の1時間前から大勢の方が来て下さり、林さんのご配慮で30分前倒しで体験会が始まりました。準備時間が少なく、大丈夫かと心配したのですが、それをものともせず、丁寧でわかりやすい説明と座繰りの手さばきに、皆さん、引き込まれていました。

座繰りの後の揚げ返しも、ひとつひとつわかりやすく、時にユーモアを交えて実演してくださいました。

どんな年代でも、その興味のツボを押さえて、臨機応変に関わる林さんの姿は、魔術を使われているようでした。

この活動は、美浜町まちつくりエンジョイぷらんの助成を受けています。 

◆展示監修、座繰り実演講師紹介◆

林 久美子氏

林 久美子 (はやしくみこ)氏

元岡谷蚕糸博物館学芸員。 

現在、SILK LINE(シルクライン)代表、シルクキュレーター(蚕糸絹研究家)として活動中。 

長年、聞き取り調査などで、蚕糸業にかかわった多くの方々から直接指導を受けながら、養蚕・製糸・染織工程全般にわたる調査研究を行い、幅広い世代への学習普及活動に従事。 

繰糸実演や蚕糸絹に関する実技指導も合わせて、15年間で800回を超える講座活動を行う。 

現在は、福岡を拠点に、繭や絹などの歴史や素材研究を行いながら、蚕糸絹業の技術継承のワークショップなどを開催し、シルクの歴史と文化と産業と技術をつなぐ活動をめざしている。 

令和3年度日本シルク学会賞、令和4年度大日本蚕糸会蚕糸功労賞受賞。 

「糸のまち岡谷 シルク今昔ものがたり88」(岡谷蚕糸博物館等刊行・共著)などがある。 

下の写真は、令和4年、お世話になっている、NPO法人マルベリークラブ中部代表 藤澤様と共に、斎藤美浜町長に表敬訪問してくださいました時のもの。
(左から、藤澤様、美浜町長、林久美子様、 繭のいろは 森川)
かつて、ご自宅で養蚕をされていた町長は興味深く林さんのお話しに耳を傾けておられ、大変有意義なひと時となりました。

 

◆真綿講習会講師の一コマ◆
養蚕の全てについて本質を知り尽くした、
ありとあらゆる方向から繰り出される言葉と高度な技術をお持ちだからこそ、私たち初心者のところまで降りて来られて惜しみなく全てを注いでくださる誠意、
そこからにじみ出るエネルギーを前にして、
自分のやっていることをひけらかす勇気のある人は、誰もいないのではとさえ感じる、1日でした。

一般社団法人 日本社会連帯機構の活動として進めさせていただくことのご縁をつないでくださった、NPO法人マルベリークラブ中部の藤澤様も終始そこにいてくださって、言葉にはならない心強さを感じつつ、林久美子さんの体と言葉を通じて伝わってくるシルクパワーを存分に浴びながら過ごしたひとときでした。 

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